千人堂
島内随一の景勝地である観音崎に建てられ、黄金の馬頭観音様を祀った小さなお堂で、姫島七不思議の一つに数えられます。この馬頭観音様は島の貧しい漁師が幸せになりますようにと祀られたそうです。大晦日の夜、債鬼(借金取り)に追われた島民千人を匿ったとの伝説が残っていて、大晦日の夜千人堂の馬頭観音様にお参りすると借金取りを逃れられると言い伝えられています。
現在でも、このお堂は操業の際の「山立て」の目印として、漁業者に活用されています。千人堂の下は、高さ40mにおよぶ断崖となっており、ここでは全国でも珍しい黒曜石の地層が露出しています。ここの黒曜石を使用した「矢じり」などが四国や中国地方の遺跡からも出土しており、昭和34年には県の天然記念物に指定されました。
read more