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大分の病児保育対応の施設を紹介【さくらいろ保育園】
暮らし
子どもの急な発熱や、長引く風邪症状でこれ以上仕事を休めない!という時に、子どもを預かってくれるのが「病児保育施設」です。看護師も常駐しており、症状の急変にも対応しているため、安心して預けることができます。
ただ、病児保育施設は数が限られており、感染症の流行る時期には利用したくても予約がいっぱいで利用することができないということもあります。そこで、急な時に慌てることがないように、普段からご自分の住む地域の病児保育施設を把握しておくことが大切です。
今回は大分県内にある病児保育施設と、まだ全国的にも珍しい送迎対応をしているSick Child Care Stationさくらいろ保育園を紹介します。
目次
病児保育とは
病児保育の概要と大分県内の病児保育施設の利用方法を紹介します。
親の就労の有無に関係なく利用できる
病児保育施設は、入院する必要はないが療養が必要な子どもを保護者に代わって預かる施設です。保護者の就労はもちろん、その他にも冠婚葬祭や社会的事情等により、自宅での世話が困難な場合に利用できます。
病児保育施設は病院や保育園に併設されているものから、企業が運営するものまで様々であり、各施設よって特徴が異なります。企業主導型の病児保育施設は在園児のみなど、利用に制限を設けている場合もあるので事前に確認しておきましょう。
大分県の病児保育施設の利用方法
住んでいる市町村や施設により異なるため、下記を参考にした上で細かい内容は直接問い合わせることをおすすめします。
■利用対象
生後3ヵ月から小学6年生以下。(施設により異なる)
■利用料金
市町村が委託する施設
1,000~2,000円/日(給食込み)
※住んでいる場所と預け先施設の市町村が異なる場合は料金が異なる。
■補助等
・幼児教育・保育の無償化対象(ただし地域によって対象者の制限あり)。
・非課税世帯・生活保護世帯は減免制度あり。
・地域によって子育てクーポンが利用可能、また市外の施設を利用した場合に補助金が出ることもある。
■利用方法
前日、もしくは当日の営業時間内に、電話で予約をする。
■必要なもの
・かかりつけ医を受診し、利用申請書に診断結果を記入したもの
・健康保険証
・乳幼児受給資格者証
・内服薬(解熱剤含む)、お薬手帳
・着替えやオムツ、その他タオルなど
・食事を持ち込む場合は食事、もしくはミルク
大分県内の病児保育施設
令和2年末の時点で大分県内にある病児保育施設は企業主導型も含め39施設となっています。大分市内は複数の施設がありますが、その他の市町村では日田市が3カ所と次いで多く、それ以降は1カ所というところが多くなっています。
ここでは、大分県内にある病児保育施設の一部をご紹介します。
キッズ・ケアルーム
キッズ・ケアルーム
設置主体:大分こども病院
所在地 :大分市大字片島83-7
利用定員:10名
電話番号:097-567-1230
URL :https://www.oita-kodomo.jp/kids_care_room/
スマイルケアルーム
スマイルケアルーム
設置主体:かわのこどもクリニック
所在地 :大分市田中町2丁目6番6号
利用定員:6名
電話番号:097-545-0040
URL :https://www.kawano-kodomo.jp/smilecareroom/
病児保育室クローバー
病児保育室クローバー
設置主体:矢田こどもクリニック
所在地 :別府市石垣東4-5-4
利用定員:9名
電話番号:0977-23-0823
URL :http://ma-rukun.jp/products/about_clover.html
中津病児保育室 セカンド・マム
中津病児保育室 セカンド・マム
設置主体:のまさ小児科
所在地 :中津市蛎瀬600-1
利用定員:5名
電話番号:0979‐64-6872
URL :https://www.city-nakatsu.jp/doc/2019062100021/
日田中央病院病児保育室
日田中央病院病児保育室
設置主体:医療法人 咸宣会 日田中央病院
所在地 :日田市淡窓2-771-3
利用定員:9名
電話番号:0973‐28‐5568
URL :https://www.city.hita.oita.jp/jigyoushamuke/kosodate/kosodateshien/8331.html
送迎にも対応しているさくらいろ保育園
さくらいろ保育園
大分市にあるSick Child Care Stationさくらいろ保育園は令和2年に開園した病児保育施設です。以前大分県庁で働いていた園長の太田さんが、ご自身の子育ての経験から理想の病児保育施設として、全国的にもまだ珍しい送迎サービスを備えています。
サービス料金
さくらいろ保育園は、厚生労働省の定める病児保育の基準を遵守し運営されていますが、市町村の委託施設ではないため利用料金が異なります。利用するためにはまず事前にプレミアム会員か一般会員の登録が必要です。
プレミアム会員は月会費が3,000円かかりますが、サービスを安く利用でき予約も優先的にとることができます。食事はWam am cafeさんが作ったものを準備しており、給食500円、おやつは150円で利用できます。もちろん持ち込みも可能となっています。
さくらいろ保育園の昼食
また、空気感染する「麻疹(はしか)」「水ぼうそう」「おたふくかぜ」の場合は、感染リスクを考慮して預かることができませんのでご注意ください。
発熱時にお迎えと受診代行もしてくれるこどもレスキュー
さくらいろ保育園の特徴ともいえる送迎サービス「こどもレスキュー」。これは保育園等で発熱等の急な呼び出しの際に、どうしても仕事や用事で迎えに行くことができない保護者に代わって、迎えに行くサービスです。そしてかかりつけ医を受診し、必要に応じてそのままさくらいろ保育園で預かってくれます。
送迎用の専用車
さくらいろ保育園は、どんな時でも絶対に断らないことを目標に運営されています。そのため、こどもレスキューで呼ばれて、受診代行後の預け先として、さくらいろ保育園がいっぱいでも、他の病児保育施設が空いていればそこに連れて行ってくれるそうです。送迎の範囲は、子どもの体調を考え、さくらいろ保育園から車で30分の範囲となっています。
さくらいろ保育園は大分県にある病児保育サービスを更に利用しやすくするための「潤滑油」となるべく、普段から他の施設とも連携をしているからこそ実現するサービスです。
またこどもレスキューと同じサービス内容である、新電力おおいた株式会社が協賛している「ペンギンケア」というサービスは、提携している保育園であれば、受診代行+さくらいろ保育園1日利用が合わせて1,000円という格安で利用できます。令和3年6月現在で提携している保育園は4施設であり、気になる方は、提携先の保育園を入園の候補の一つにしてみるのもいいかもしれませんね。
朝6時半から予約できるアプリ「あずかるこちゃん」
さくらいろ保育園のもう一つの特徴であるあずかるこちゃんを利用した予約サービスアプリです。多くの病児保育施設は営業時間内の前日夕方か当日の朝8時から予約を電話で受け付けているところ、さくらいろ保育園はアプリを使用し当日の朝6時半から、プレミアム会員では前日の0時から予約できます。
さくらいろ保育園内
次の日どうしても休めない用事がある中、子どもの夜中や朝方の急な発熱にも慌てずに予約を確保することができるのは、とても画期的なサービスですね。現在はさくらいろ保育園以外にもあずかるこちゃんを利用する施設が増えています。
最後に
今回紹介した病児保育施設以外にも、大分県内には全国的に見ても子どもの数に対して病児保育施設が多くあり、子育てしやすい環境が整っています。仕事や家庭の事情により、どうしても休めない場合がある場合は、病児保育施設が近くにある地域に住む、もしくは企業主導型の病児保育施設をもった企業への就職を検討するなど様々な中より選択できます。
家庭も仕事もできるだけ諦めずに、楽しみながら子育てをするためにも、必要な情報を常に取り入れておくことが大切です。子育て関連の情報や分からないことは、各市町村役場の窓口に相談してみることをおすすめします。