自然と歴史が融合する『おおいた豊後大野ジオパーク』で地球の息吹を感じよう！見どころ、観光コースなど

おおいた豊後大野ジオパークは、火山活動の影響を受けた豊後大野市を中心とした地域です。このエリアでは、数多くの地質学的な特徴が見られ、訪れる人々に対して壮大な自然の歴史を伝えています。2013年に日本ジオパークに認定され、以来、再認定も受けています。このジオパークでは、火山の影響によって形成された地形や、そこに住む動植物の多様性を楽しむことができます。また、地元の文化や歴史に触れることができるツアーも開催されており、地域全体の魅力を感じることができるスポットです。

おおいた豊後大野ジオパークは、九州の大分県南部に位置し、豊かな自然と独自の地質学的な魅力を兼ね備えたエリアです。大分県内で3番目に広い豊後大野市を中心に広がり、平成25年には日本ジオパークに認定されました。市の中央には大野川が流れ、周囲を山々が囲む風光明媚な景観が広がります。火山活動により生まれた独特の地形や歴史的な観光名所が、訪れる人々を魅了しています。

豊後大野市は、平成17年に7つの町や村が合併して誕生し、その地形や自然が観光資源として注目されています。特に、約9万年前と12万年前に阿蘇火山の噴火で発生した火砕流は、広い地域を覆い、溶結凝灰岩として現在もその痕跡を残しています。こうして形成された絶壁や滝は、豊後大野の象徴的な景観であり、多くの観光客に親しまれています。

また、ジオサイトの一つである「普光寺磨崖仏（ふこうじまがいぶつ）」は、6月には美しい紫陽花で彩られ、自然と歴史が調和した特別な場所です。

おおいた豊後大野ジオパークでは、さまざまなテーマで楽しめる周遊モデルコースが用意されています。車や徒歩で訪れる観光客が、各所を効率よく巡ることができるように工夫されています。

おおいた豊後大野ジオパークの代表的な見どころを1日かけて回るよくばりなコースです。滝、石橋、磨崖仏と、おおいた豊後大野ジオパークのエッセンスを満喫できます。

• 江内戸（えないど）の景 ※道の駅みえ
• 菅尾磨崖仏（すがおまがいぶつ）
• 虹澗橋（こうかんきょう）
• 岩戸（いわど）の景観
• 沈堕（ちんだ）の滝
• 出会橋（であいばし）・轟橋（とどろばし）
• 滞迫峡（たいざこきょう）
• 原尻の滝

約9万年前の阿蘇火山の巨大噴火による火砕流の痕跡を巡るコースです。滝や岩壁にみられる溶結凝灰岩の柱状節理や、火砕流で蒸し焼きにされて埋もれた巨木を見ることができます。

• 原尻の滝
• 滞迫峡（たいざこきょう）
• 沈堕（ちんだ）の滝
• 岩戸（いわど）の景観
• 松尾の埋没木（まいぼつぼく）

おおいた豊後大野ジオパークの自然の恵みを体感できるコースです。途中、道路の狭い所がありますので、運転には十分にご注意下さい。また冬季は路面の凍結にも注意が必要です。

• 江内戸（えないど）の景 ※道の駅みえ
• 手取蟹戸（てどりがんど）
• 白山渓谷（はくさんけいこく）
• 御嶽山（おんだけさん）
• 川上渓谷

自然の崖に彫られた磨崖仏や巨大文字を見て回る、少しマニアックなコースです。それぞれの磨崖仏の特長を見比べることができます。

• 犬飼石仏
• 菅尾磨崖仏（すがおまがいぶつ）
• 大迫磨崖仏（おおさこまがいぶつ）
• 柴北熊野社（しばきたくまのしゃ）
• 宮迫（みやざこ）東・西石仏
• 普光寺磨崖仏（ふこうじまがいぶつ）

阿蘇火山の巨大噴火による火砕流がもたらした地形や地質をうまく利用し、さまざまな困難を克服しようとした人々の営みを実感できるコースです。

• 犬飼港跡
• 虹澗橋（こうかんきょう）
• 出会橋（であいばし）・轟橋（とどろばし）
• 辻河原石風呂（つじがわらいしぶろ）
• 蝙蝠（こうもり）の滝 ※展望台
• 神角寺（しんかくじ）

JR菅尾駅を起点に徒歩で回るコースです。江内戸の景への往復の際は、車には十分お気を付け下さい。

• 菅尾磨崖仏（すがおまがいぶつ）
• 手取蟹戸（てどりがんど）
• 江内戸（えないど）の景 ※道の駅みえ
• 虹澗橋（こうかんきょう）

JR緒方駅を起点に徒歩で回るコースです。途中、緒方井路（水路）沿いの風景や、原尻橋、長瀬橋などの石橋なども見ることができます。

• 原尻の滝
• 辻河原石風呂（つじがわらいしぶろ）
• 宮迫（みやざこ）東・西石仏

おおいた豊後大野ジオパークは、火山活動の歴史とそれがもたらした美しい自然、そしてその大地に根付く文化や人々の営みが融合した特別なエリアです。観光名所や自然を巡りながら、訪れる人々は大地の物語に触れ、豊後大野ならではの魅力を体感できます。