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別府市にある「餅ヶ浜保育園」は、保育目標として「思いやりのある子ども」「何事にも 興味をしめし考える子ども」「自然の中で元気に遊べる子ども」を掲げ、数多くの行事を行いながら親子で楽しむ時間を大切にしています。

また、子どもたちが社会で活躍していく20年後の未来を見据えた教育を行なっています。園内外での体験学習を通じて心や体の成長を促し、園児だけではなく先生たちも共に学びながら主体的に行動できる人間の核を育てています。

今回は、餅ヶ浜保育園の特色やこれからについて彌田昌克園長に話を伺いました。

親子で安心できる保育

​​餅ヶ浜保育園では各クラスが年齢ごとの担任制で分かれており、流動的ではあるものの最低基準の1.5〜2倍での人数で手厚いサポートを行っています。しばらく病気で休んでいたような子どもや入園・転園してきた子は、保護者の不安解消のためにも特に手厚くサポートするそうです。

PTAや保護者会はなく、旧来のお遊戯会や運動会から子どもたちが主体的に考えたり参画でき、親子で一緒に楽しめるような形式に変更していっています。

また、令和4年からマイクロバスを導入し、別府市や近郊にある社会資源を積極的に活用することで総合的に保育の質の向上に繋がるように「フィールドワーク」ならぬ「フィールド保育」をスタートさせました。いずれは、保護者にも協力していただいて、子育ての見通しや振り返りができるように活用したいと考えています。

更には、行先を子どもたち同士で決めることでコミュニケーションや折り合いを付けながら、お互いの意志が尊重できるようにデザインをしています。

広々とした園内

広々とした園内

連絡網は各クラスごとの公式LINEを使用し、子ども達の園での様子を画像や動画で送るようにしているそうです。

また、ペーパーレス化の観念から園だよりや「野菜が苦手」「なぜ嫌いになるのか」などの悩みについて「焦らなくてもいい」という内容のコラムを載せている給食だより、先生が子ども達に1ヶ月でどのように成長してもらいたいかを記載した各月のクラス計画書もLINEでいつでも見られるようになっています。

他にも、お休みや遅刻の連絡、お迎え変更の連絡、各種アンケート、子ども達の体験先情報など沢山の情報共有にLINEを活用しています。

保育園での経験が豊かな人生を構築する

ロッククライミングの体験が出来る園内の壁

ロッククライミングの体験が出来る園内の壁

小さい頃から多くの体験をすることで、大きくなった時に「見たことがある」「やったことがある」と思い出すことができ、子どもたちの将来の選択肢が増えていきます。「餅は餅屋」のことわざの通り、体験する機会を創出する必要があると考え、お花屋さんやパティシエといった専門知識のある方を幼稚園に招き、フラワーアレンジメントやお菓子作りを目の前で見る体験を実現しています。

今までは「プリキュアになりたい」「仮面ライダーになりたい」とキャラクター名を言っていた子どもも、実際に目の前でケーキが出来上がる工程を見て試食する機会を作ることで「パティシエになりたい」と具体的な将来像を想像できるようにしていきます。

園児達が育てている野菜

園児達が育てている野菜

食育の一環として手作りおやつの提供や園児達が給食に使う食材に触れたり、親子で楽しめる芋掘りや芋植えなどの体験も行なっています。今後は農園と提携することで、田植えやいろんな種類の野菜と触れあえる環境を構築していきます。フィールド保育に力を入れ、散歩がてら近くの公園へ行ったり園バスでドライブしたり遠くの公園や海に出かけ、子ども達の体験の幅を広げています。

お寺に行って座禅体験をすることもあり「3分間何もしないということを選択すると、座禅の意味がしっかり伝わらなくても、その場を体感するというのも良い経験になる」と彌田園長は話します。お経を実際に読んでもらったり、鐘をつかせてもらうこともあるようで、元々ある社会資源に着目して地域で子育てを行なっています。

また、別府大学や​​別府溝部学園短期大学の先生が講師としてきてくれたり、別府大学吹奏楽部の練習を見ることもできるそうです。大学生と交流でき、園の取り組みを知ってもらえる良い機会になり、子ども達も生の楽器演奏を聞けるなど、多くの人を巻き込んで遊んでいるような感覚でとても楽しい園生活を送ることができます。

保育の現場には可能性がある

子ども達の好きなキャラクターがいる園庭

子ども達の好きなキャラクターがいる園庭

園長である彌田昌克さんは元々一般企業でマネジメント業務をしており、家業である保育園事業を継ぐことになった際に社会福祉法人という組織に入り、アナログな状況が残り続けていることに驚いたそうです。当時の園ではシンプルに鉛筆とノートでメモを取るという形が主流で、「今までがこうだったから・去年はこうしたから・今年も同様に行う」という前例踏襲型でした。まずはそこからアップデートし、DX化を推進していくべきだと考えたそうです。彌田園長が仕組みづくりを始めた頃は、言いたいことがうまく伝わらず、園改革を心配した保護者の方からも「大丈夫なのか」との声をいただいたこともあったようです。

0歳から5歳は脳や心、体という子どもの全身が一番発達していく伸び盛りの時期であり、起きている時間の8割ほどを保育園で過ごしていることから、もっと園児たちに対して出来るところがあるのではないかと考えたことから現在の仕組み作りが始まりました。園の方向性が定まってきた頃からは、同じ意識を持って働きたいと多くの先生が入ってきてくれ、現在は看護師や栄養士を含め35名が働いています。今までは「だめだよ」「あれやって、これやって」と誘導するような保育を行なっていましたが、「認める」「見守る」保育にシフトチェンジしていき、先生達が「IT、保育向上、働き方改革、広報、食育」などのチームごとに分かれ、業務効率化の改善策や主体的な子ども達を育て、より良い園を作っていくための話し合いを続けています。

おわりに

園内外でお友達と遊ぶだけではなく、地域文化や様々な職や人、沢山の自然と触れ合うことで知識が増え、少なからず子ども達の将来に良い影響を与えてくれると思います。また、一人一人まできちんと目の行き届いた指導、園児が行っていることを認める教育を行うことで、子ども達ものびのびと成長していけるのではないでしょうか。

LINEを最大限に活用することで、お仕事で忙しい親御さんでもすぐに連絡が取れ、子どもの成長を身近に感じる事が出来るのも餅ヶ浜保育園の魅力のひとつかもしれません。

気になる方は一度実際に訪れ、餅ヶ浜保育園の雰囲気を感じてもらいたいと思います。

株式会社ベツダイ

https://portal.betsudai.jp/