暮らし

豊後大野市三重町にある旧三重町立三重南小学校を活用した「あかい屋根の郷」の裏にあるのが認可外保育園施設の「おひさまのたまご」。元幼稚園だった校舎を再利用し、裏には川が流れ自然に囲まれた環境は、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。
アットホームな保育園ですが、代表の佐藤さんはシュタイナー教育に共感し自ら学びながら活動に取り入れ、自然の中で子ども達のありのままの成長を見守りたいという想いで運営されています。

子ども自らの育ちを守ることで、大人になってもぶれない唯一無二の個性や力を得る

おひさまのたまごの入口

おひさまのたまごの入口

おひさまのたまごの代表である佐藤容子さんは元小学校の教員であり、ご自身が実際に子育てをする立場になったことでよりシュタイナー教育の大切さを身をもって実感したのがシュタイナー教育に興味をもったきっかけだとか。
 
哲学者ルドルフ・シュタイナーの「子ども一人ひとりの個性を尊重し、個人のもつ能力を最大限に引き出す教育」という思想に共感し、「子どもの育ちを守る」ことを園の理念とされています。

食事やお昼寝のためのスペース

食事やお昼寝のためのスペース

子どもは自ら育つ力を持っており、ありのままの自分でいることが許される環境において、それぞれのペースやタイミング、方法で自分の育ちを展開していきます。その経験から身に着けた力は、人からお膳立てしてもらったものより何倍も強く確かな力になるそうです。その力を大いに発揮できように、子ども一人ひとりを見つめ・感じ・安心できる環境を整えることで子どもの育ちを守ることを大切にしています。
 
また「シュタイナー教育にとらわれてはいけない」と謳っていることもシュタイナー教育の良いところの1つでもあるそう。一番大切なのは目の前にいるその子。その子今何を得ようとしているのか育ちを見極めるための大人の自己教育が必要であり、大人が子どもを見る眼差しを変えることで子どもが違うように見えてくるのだとか。

施設について

活動室

活動室

おひさまのたまごの施設概要を紹介します。
 
定員:12名
曜日:月・火・木・金(春夏冬期休業あり)
時間:9時から15時半(8時半から、16時半までの延長保育可能)
対象:満3歳・4歳・5歳(2021年4月時点)
ご飯:お弁当持参(火曜日の昼は活動としてみんなで食事を作るため必要なし)、手作りおやつあり(玄米おやきやだんご、蒸しパンなど卵や乳製品、白砂糖などを一切使用しないおやつ)
保育料:満3歳~ :37,000円/月
    満3歳未満:42,000円/月
行事:出逢い、クリスマス会、旅立ち、お誕生日
保護者会:月一回(子育ての学習や情報交換の場として)
準備物:水筒、着替え、着替えを入れる袋、汚物を入れる袋、パンツ(おむつ)、ループ付きタオル、おしぼり(木曜日)、エプロン三角巾(火曜日)、お昼寝布団(お昼寝が必要な場合)

活動室横にある自然のものを使用したおもちゃの数々

活動室横にある自然のものを使用したおもちゃの数々

活動室の中にあるおもちゃは木や石や木の実など自然の素材のものを使用しており、その数の多さに驚きます。お店屋さんごっこから、クッキング、その他おもちゃを利用した様々かつ自由な遊びは大人の想像をはるかに超えるものだとか。

手触りの良い木を加工したブロックも数多くあり、形によって使い方は様々。写真の木のブロックは、例えばお茶を注ぐおもちゃに見立てて子ども達は使用しているそう。

手触りの良い木を加工したブロックも数多くあり、形によって使い方は様々。写真の木のブロックは、例えばお茶を注ぐおもちゃに見立てて子ども達は使用しているそう。

3名のスタッフで対応しており、アットホームな環境のため決まり事はそう多くなく、子ども一人ひとりに合わせてできるだけ対応してくれます。
また、現在は定員に達しており、市外から通っている方もいるそうです。

スタッフのご家族が作ってくれたロッカー。荷物を収納するだけでなく、稼働式で秘密基地のように使うこともできる。

スタッフのご家族が作ってくれたロッカー。荷物を収納するだけでなく、稼働式で秘密基地のように使うこともできる。

にじみ絵やクッキングなど曜日ごとに特徴的な活動がある

古くから使われているおもちゃも子ども達の発想で最新のレジのおもちゃとして活用されている

古くから使われているおもちゃも子ども達の発想で最新のレジのおもちゃとして活用されている

シュタイナー教育の特徴であるにじみ絵など、各曜日や季節に合わせて活動が行われていますが、参加の有無も子どもの意思を尊重して行われています。
 
月曜日:畑仕事&粘土遊び
土に触れることは心地よさとともに、心身をリセットしてくれる効果もあります。敷地内の作物や地域の方のご厚意もいただき、収穫体験など季節に応じて様々な体験活動があります。
 
火曜日:クッキング
子ども達が包丁を使い、一緒にお昼ご飯を作ります。五感をフルに使い、興味を持って楽しんで行うことを大切にしています。
クッキングの食材はもちろん、日々のおやつに関しても地元で作られた有機無農薬の野菜や米、本醸造の味噌や自家製味噌など、化学調味料や添加物を一切使用しないことを大切にしています。
 
木曜日:遠足
子ども達の様子や天候に合わせて、山や川など自然の中へ出かけて行って過ごします。デコボコ道や崖登りも、安全を確保しながら子どもたちが行きたい道を存分に進んでいけるよう支援し、細やかで豊かな感覚や感性を育みます。
 
金曜日:にみじみ絵
色そのものをたっぷり親しむ体験であるにじみ絵は、三原色(赤・青・黄)を使い、色の濃淡から色合いなど、新しい色が生まれてくる様子を楽しみます。
生まれては消えていく変化の中にあるにじみ絵体験は、まさに変化の中にいる子ども達の内的世界と繋がっているのだとか。
 
随時:手仕事
発達段階に応じて、毛糸や羊毛、自然素材を作ったものづくりや、お茶作りや梅仕事、味噌仕込みなど楽しく出来る手仕事をしています。

活動室の窓から見える外の景色

活動室の窓から見える外の景色

【認可外保育園 おひさまのたまご】
住所 :大分県豊後大野市三重町松尾3179 あかい屋根の郷(旧三重南小学校)裏 
連絡先:0974-22-0238(8時半〜9時、15時半〜16時半が連絡がつきやすいです)

おわりに

幼少期は大人になっても自分という「個性」を大切に、やりたいことに精一杯取り組み幸せに生きていくための基盤を作るために大切な時期です。危ないからとついつい子どもを遠ざけてしまうことの中にも、大切な学びがたくさんあります。
 
特別なことではなくても、本当に大切なことは日常の中に多くあるのだと感じることができ、子育ては一人ではできないからこそ、おひさまのたまごのような保育施設を利用し一緒に学ぶことで、子どもだけでなく大人にとっても学び一歩成長する貴重な機会となると思います。
 
代表の佐藤さんとお話するだけでも、日々の子育ての重荷がふっと軽くなるようなそんな温かい場所です。見学の際は、子ども達の普段の活動を邪魔しないよう、夕方の降園時間などがおすすめです。一度連絡の上見学されてみてはいかがでしょうか?

株式会社ベツダイ

https://portal.betsudai.jp/