自然あふれる環境で心豊かな人間性を育む「のだ山幼稚園」

大分市野田にある「学校法人道徳学園　のだ山幼稚園」は、門をくぐると豊かな自然が一面に広がり、大人でもつい散策したくなるような市内随一の園庭を持つ幼稚園です。
果樹園や畑、田んぼでの農業体験、収穫した作物を通じての食育、ネイティブな英語が日常会話で習得できる英語教育などさまざまな特色があります。
今回は、のだ山幼稚園の特色について田川敏明園長先生にお話を伺いました。

「わくわくの森」と呼ばれる園庭は、見上げるほど大きい自然木に囲まれ、四季の移ろいを感じます。森の中に住むクワガタやカブトムシなどの昆虫を見つけることができ、子ども達はいつも夢中になって園庭を駆けまわって遊びます。
 
桜の木なども植えられており、色水や花束を作ったり、お花でファッションショーをするなど自然の中で自由に遊ぶことで、健やかな体と、発想力豊かで主体的な子どもへと育ちます。

また、ヤギやウサギを飼っている「なかよし動物園」もあり、動物との触れ合いを通して、命の大切さを学ぶ機会となっています。

のだ山幼稚園の特色の1つとして挙げられるのが、野菜以外にも果樹からお米まで様々な農業体験を通した食育です。園内にある野菜畑やブドウ棚、園外の敷地に植えられたサクランボなどの果樹、そしてタケノコ収穫ができる竹林まで広大な敷地を利用し様々な作物が植えられています。
 
子ども達が全ての作物のお世話をすることはできませんが、先生たちと一緒にお世話をしたり、収穫したりして給食として頂くそうです。収穫した野菜を丸かじりすることもあるそうで、給食で出される様々な野菜を好き嫌いなく食べられるようになる子どもも多いとか。
 
また、収穫したての酸っぱいキウイをリンゴと一緒に寝かせて甘くするなど、自然の知恵を目の前で学ぶことができます。子どもたちが収穫した野菜を絵に描くと、きゅうりのつぶつぶまでしっかり再現するそうで、五感を通した体験活動は、子どもの感性を豊かなものにしてくれます。

のだ山幼稚園の理念である「国際感覚豊かな人材を育てる」ため、小学校で英語教育が必須化される前から積極的に取り組んでいます。英語教育カリキュラムは、口頭コミュニケーションスキルに重きを置いた「Grape SEED」を採用しているそうです。年中から英語クラスが始まり、英語教師は外国人教師が３名、日本人の英語主任１名の計４名が在籍しています。英語の４名の先生方が年中年長のクラスをローテーションで周ることにより、全ての子ども達を把握しているそう。
 
レッスン以外でも英語の先生方が遊びや給食等の活動にも参加し、普段から英会話が飛び交います。更に、子ども達みんながレッスン中に１回は英語の表現ができるよう働きかけるなど、誰一人取りこぼさない支援をしているそうです。

また、家庭でも10分～15分程度のＣＤやＤＶＤアプリなどの教材を用いているため、子ども達の英語力が飛躍的に上がっていくそうです。そして、卒園後も園で英語を継続して学ぶことができる「フレンドクラブ」があり、卒園した約７割もの子ども達が入会し通っているそうです。現在通っている小学生5～6年生のクラスの子で高校生レベルが必要とされる英検準2級を取った子もいるそうです。

のだ山幼稚園では「礼儀作法」も大切にしています。普段の生活の挨拶をはじめ、年長になると理事長先生が月に一回剣道を子ども達に教え、論語を説いてくださるそうです。剣道終了後には皆で雑巾掛けをするなど、日本の伝統文化を通して礼儀作法を学ぶことができます。子ども達の中には好きな言葉に論語を挙げる子もいるそうで、小さい頃に積み重ねた思いやりの心である「仁の思想」は子どもへとしっかり根付いていくそうです。

大分市内でも、自然豊かで有名なのだ山幼稚園は、訪れるとその壮大な園庭を歩くと流れる風に森の香りが漂います。
 
取材中も園庭をはじめ、室内でも子ども達はのびのび過ごしており、園長先生に気さくに話しかけては帰りの挨拶をする子ども達が印象的でした。
 
最近では、保護者の方が就労されている2号認定として通う子ども達も多いそうです。のだ山幼稚園に通うことで、仕事のため習い事に時間を割けない保護者でも、子どもが英語を学ぶ機会を設け、心身共に豊かな体験を得ることができます。
 
気になる方は一度実際に訪れ、のだ山幼稚園の様子を体感してみることをお勧めします。英語教育に興味がある方にもおすすめの幼稚園です。