大分市 暮らし

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「子どもが好き」という純粋な想いを根底に、遊びを通して心と体の健やかな成長を育む保育を実践するベビスポ大分保育園。リトミックや体操、英語といった専門レッスンを導入しながら、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを大切にし、失敗を恐れずに挑戦できる心を育んでいます。また、障がいの有無に関わらず全ての子どもを受け入れる「誰でも通所制度」や、働く保護者をサポートする病児・病後児保育など、子どもと家庭に寄り添う温かい環境を整えています。今回は、企業主導型 ベビスポ大分保育園の保育の特色について園の先生にお話を伺いました。
こんな保育園/幼稚園に興味がある方向けの記事です
・大分駅周辺で園を探している(寿町・都町・中央町・高砂町)
・遊びを通して、心と体をバランス良く育てたい
・早期療育や多様性を受け入れる保育に興味がある
・仕事と育児を両立できるサポート体制を重視している
・0歳、1歳、2歳児の受け入れがある(児童発達支援通所枠3、4歳要相談)
・「児童発達支援」のプログラムを導入、発達障害のお子さまも受け入れ対象
ベビスポ大分保育園の保育の根底には、「子どもが可愛いし好き」という想いがあります。認可外保育園であることから、時に偏見を持たれることもありますが、認可園と同じように質の高い保育を提供したいと考えています。私たちは、体力・運動能力の向上、健康的な体の育成、意欲的な心の育成、社会適応力の発達、認知的能力の発達の5つを保育方針として掲げ、遊びを通して子どもたちの心と体の健やかな成長を育むことを大切にしています。
まず、体力・運動能力の向上と健康的な体の育成についてです。園では園外散歩を積極的に取り入れており、クローバー公園や若草公園、小鹿公園、アミュプラザ大分の屋上など、様々な場所に散歩に出かけます。昨年は、2歳児クラスがアミュプラザ大分まで一生懸命歩き、自分たちでおやつを購入しました。そして、園に戻ってからみんなで分け合って食べるという経験もしました。園外散歩はただ体を動かすだけでなく、先生と手を繋いで歩くという行為そのものが、子どもたちの社会性を育む大切な機会だと考えています。
若草公園で砂遊び
次に、意欲的な心の育成についてです。私たちは子どもたちの「なぜ?」「どうして?」という疑問をとても大切にしています。すぐに答えを与えるのではなく、自ら考えて試すことができるよう、じっくりと待つことを心がけています。また、子どもたちと同じ目線に立って疑問に寄り添うことで、何事にも意欲的に取り組む姿勢を養います。
そして、社会的能力の発達です。子ども同士の喧嘩に対して、危険な時以外はすぐに仲裁に入らず、あえて子どもたちがやりとりする様子を見守ります。そうすることで、子どもたちは自分たちで折り合いをつける力を身につけます。例えば、喧嘩をしていた子たちが、いつの間にか一緒に絵本を読み始めるといったような、子どもたちだけで解決する過程を大切にしています。
最後に、認知的能力の発達です。私たちは、遊びを通じて子どもたちが様々な能力を身につけていくことを重視しています。子どもが転んだ時に「このバランスで転ぶんだ」と体が覚えたり、周りの状況を見て体の使い方を判断したりすることで、空間認知能力が養われます。近年では動画などを見る機会が多いことで視野が狭くなりがちですが、運動を多く取り入れることで視野を広げられて自分の体の使い方が上手になるだけでなく、脳の発達にもつながると考えています。
プールスティックを使った遊び
ベビスポ大分保育園では、子どもたちが心身ともに豊かに育つことを目指し、専門の先生を招き、英語教室・リトミック教室・体操教室を取り入れています。遊びを通して自然な形で学びを促し、子どもたちの可能性を最大限に引き出すだけでなく、職員自身の学びにもつながっています。
英語教室は開園当初から続いており、先生と子どもたちは基本的に英語でやりとりし、遊びを通して自然に言葉を身につけていきます。「3つ子の魂百まで」という言葉のように、「0歳だからできない」ではなく「0歳だから何ができるのか」に目を向け、全園児が参加しています。興味があるからこそ、じっと座って話を聞ける子どもたちの集中力は驚くほどで、卒園後に英語教室に通う子もいて保護者からも好評です。
英語教室:Fox English School
英語教室での1枚
リトミック教室も開園当初から続けており、音楽に触れながらゆっくり歩いたり、速く歩いたり、体を動かすことで、同時に二つのことをこなす能力を養います。声楽の先生による指導はとても分かりやすく、教室で習った歌を口ずさむ子どもたちの姿も見られます。また、道具を使う活動では、順番を待つといった社会性を学ぶ機会にもなり、1歳の子でも順番を理解して待つことができるようになります。
リトミック教室:Sa-Na 音楽教室
リトミック教室での1枚
月1回実施している体操教室では、ロープやフラフープ、平均台などを使って、子どもたちが持つ体の可能性を最大限に引き出すことを目指しています。専門の先生が指導に加わることで子どもたちはより意欲的に取り組み、職員もその指導法を学んで日々の保育に取り入れています。普段の保育だけでは補えない部分をプラスアルファで提供することで、子どもたちの可能性をさらに伸ばしていけると考えています。
体操教室:株式会社太陽スポーツクラブ
体操教室での1枚
ベビスポ大分保育園では、「誰でも通所制度」を導入し、障がいの有無に関わらず全ての子どもを受け入れています。これは、子どもたちが共に過ごす中で思いやりを育み、将来大人になった時に偏見を持たない心を養うことを目的としています。看護師が常駐しているため、保護者の方も安心して通園させることができます。
当園が実践する「インクルーシブ保育」では、一人ひとりの個性や「困り」に寄り添い、早期発見と支援を大切にしています。言葉が出にくい、細かい作業が苦手など、それぞれの困りに合わせた訓練を早くから行うことで、大きくなった時に適応能力が育つと考えています。隣接するアスウィズ(児童発達支援施設)と連携し、言語聴覚士をはじめとする専門家によるサポートも積極的に取り入れています。
また、お子さまの可能性を広げるための選択肢として、「受給者証」と「障害者手帳」は全く別のものだということを伝えていきたいと考えています。受給者証は、福祉サービスを受けるための証明であり、「障がいがある」ことを示すものではありません。保護者の方がためらうことなく、子どもに最適な支援ができるよう丁寧に説明し、サポートしています。
ベビスポ大分保育園では、保護者の方が安心して子育てと仕事を両立できるよう、病児・病後児保育、一時保育のサービスを提供しています。急な発熱や看病が必要な時、またリフレッシュしたい時など、さまざまなニーズに応えられる体制を整えています。
病児保育室
看護師が常駐する環境で病気の子どもをお預かりするサービスで、急な発熱で仕事に行けない時など、保護者の方が安心して働くことができるようサポートします。在園児・卒園児は無料で利用でき、病状の急変などがない限り病児保育室で様子を見守ることで、保護者の負担軽減に努めています。
◎利用情報
◎受け入れ可能範囲
◎受け入れ困難な症状
病後児保育室
病気の回復期にある子どもを対象としたサービスで、熱が下がったもののまだ本調子ではなく集団生活が難しい場合に利用できます。病児保育と同様に看護師が常駐しているため、安心して過ごせます。
◎利用情報
◎受け入れ範囲
◎受け入れ困難な症状
一時預かり保育室
保護者の方の様々な目的に合わせて、子どもをお預かりするサービスです。仕事、病気や怪我、冠婚葬祭、また保護者のリフレッシュなど、多様なシーンで利用できます。園児と一緒に過ごす「余裕活用型」と、一時預かり保育室で過ごす「一般型」があります。
◎利用情報
◎利用料金
これらのサービスを通じて保護者の育児負担を軽減し、子どもたちが健やかに成長できる環境を支えています。
ベビスポ大分保育園では、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを何よりも尊重し、たとえ失敗しても「大丈夫、もう一度やってみよう」と声をかけ、子どもが自分からできるまでじっくりと見守る保育を実践しています。
日常の保育を保育士・看護師・子育て支援員を含めた8名体制で行い、給食の食物アレルギー対応や通所枠の園児対応なども含め、子ども一人ひとりの些細なサインや「今見てほしい」という気持ちに、すぐに応えられる職員配置にしています。どうしても泣いたり自己表現ができる子に目が行きがちですが、おとなしかったりお利口な子にもしっかり目を向け、すべての子どもに同じ保育を提供したいと考えています。
また、子どもたちが心身ともにのびのびと過ごせるよう、園舎の環境づくりにも工夫を凝らしています。年齢別に3つのエリアに分けていますが、あえて高い仕切りを設けず、担当年齢だけでなく職員全員が全園児に目を行き届かせています。これにより、異年齢同士でタッチし合ったり、どんな遊びをしているか見たりなど、子どもたちの自然な交流が生まれ、社会性を育む機会となっています。0歳児が安心してハイハイできたり、1・2歳児が滑り台やトンネルなどで思いっきり遊んだりできる環境を作るなど、子どもたちの発散と落ち着きのバランスを大切に考え、状況に応じて柔軟に間取りを変える工夫もしています。
園内
制作は月1回実施し、子どもたちの成長に合わせた内容で行います。例えば、同じ作品でも年齢に応じて使う道具(絵の具やクレヨンなど)を変えるなどの工夫を凝らしています。七夕やクリスマスなどの季節の行事も大切にしており、ハロウィンでは手作りの衣装を着て外を練り歩き、節分では鬼が来てカラーボールを豆に見立てて投げるなど、子どもたちが楽しめる工夫をしています。
夏の制作(スイカの風鈴)
また、認可園と同等の行事や活動を積極的に取り入れています。親子遠足では、うみたまごやアフリカンサファリ、ラクテンチなどに出かけ、日常では得られない体験を通して、子どもたちの社会性や認知能力を育む機会としています。保護者の方の負担軽減も考慮し、運動会と発表会を合同で行うなど、無理なく参加できるような配慮もしています。保育参観は年2回設け、子どもたちの園での様子を見ていただくだけでなく、保護者の方々が育児の困りごとを気軽に相談できる場としても大切にしています。子どもだけでなく保護者にも寄り添うことを大切に考えています。
食育にも力を入れ、食材に直接触れる機会が少ない子どもたちのために、ヤングコーンや玉ねぎの皮むきといった調理前の下ごしらえを一緒に体験しています。自分たちで手を加えたものを食べることで、食への感謝の気持ちが育ち、好き嫌いをなくすきっかけにもなっています。
「どうやったら食べてくれるかな?」という先生たちの工夫も様々です。カボチャ嫌いな子が、自分で潰したカボチャを餃子の皮に包んだ揚げ餃子を「おいしい!」と食べたり、紙袋にハンバーガーやポテト、ナゲットを入れた「マックごっこ」をしたり、子どもが選ぶ楽しさを味わえる「ビュッフェ形式」を取り入れたりしています。
給食は、0歳児から自分で食べられるようにスプーンの使い方を教えたり、手づかみ食べを促したりしています。季節の食材や九州の郷土料理を取り入れたり、子どもたちが大好きなメニューも積極的に取り入れたりするなど、常に全力で取り組んでいます。
ヤングコーンの皮むき
株式会社回線媒体研究所
0歳〜2歳
※原則、生後6ヶ月からの入園となります
※通所枠(児童発達支援に通所が必要)の児童は4歳まで
19名
※うち3名ほどは通所枠
「ぱんだ組(2歳)」「うさぎ組(1歳)」「ひよこ組(0歳)」に分かれ、担任制で職員をクラスに固定し、園児との愛着関係が形成されるように保育を行なっています。
定員数に達していなければ、いつでも入園可能です。また、非正規労働者の園児も受け入れ可能です。年度によって差はありますが、1・2歳児の入園問い合わせが多く、最近では発達支援が必要な園児の問い合わせが増えています。
保育士10名、看護師7名(産休中含む)、子育て支援員4名、調理師2名、事務員3名
※日常保育は8名(保育士・看護師・子育て支援員)で対応しています。
7:00〜18:00(16:00以降各自降園)
※延長保育は18:00以降30分250円(就労証明による)
日曜・年末年始(12月29日〜1月3日)
※土曜・お盆も保護者の仕事状況によって預かり可能です。
自園調理(年に数回お弁当日あり)
※アレルギー食対応可能
保育料:企業枠・地域枠 37000円
自社枠 20000円
通所枠 4500円(3歳以上は副食費)
※保育料無償化に関しては非課税世帯が対象となります
※住んでいる市町村によっては保育料の補助があります
(大分市の場合、第2子以降保育料35000円の補助あり)
給食費:保育料に含まれます
用品代:帽子代 2750円
コットシーツ代 2200円
保護者の負担軽減、事故防止の観点から「コット」という寝具を使用しています。週の初めにコットシーツ・バスタオル(掛け布団用)を持参いただき、週末に持ち帰って洗濯をお願いします。
保護者の送迎となります。
園前に専用駐車場があり、送迎時のみ利用可能です。
4月 入園式・進級式
5月 親子遠足
6月 プール開き
7月 夏祭り
11月 運動発表会
12月 クリスマス会
1月 親子参観
2月 節分
3月 お別れ遠足・卒園式
未満児保育園ということもあり、2週間ほど慣らし保育を取り入れています。時期にもよりますが、保護者の方のお仕事開始前でも受け入れ可能です。
保護者の方との円滑なコミュニケーションと、園での子どもの様子を詳しくお伝えするために、専用のアプリを導入しています。連絡帳・健康状態・食事・睡眠といった日々の記録をITで管理することで、情報をスムーズに共有できます。
また、連絡帳には活動中の写真を掲載しており、文章だけでは伝わりにくい子どもの表情や、日々の成長を目に見える形で確認できます。これにより、「今日一日どう過ごしたのだろう」という保護者の方の不安を払拭し、安心感を提供しています。
アプリ内の連絡帳
いつでも見学可能です。また、保護者同伴ではありますが、英語教室・リトミック教室への参加も受け付けています。
企業主導型保育事業とは、企業が従業員の子どもを預かるために設置する保育施設を国が支援する制度です。この制度の大きな特徴は、運営費や整備費について認可保育園と同等の助成金が受けられることです。
これにより、保育施設は質の高い保育を適正な保育料で提供することが可能になります。また、保護者は自治体の入園選考を経ることなく、施設と直接契約することができます。多くの施設では、企業に勤める方だけでなく、地域の子どもも受け入れる「地域枠」を設けています。
ベビスポ大分保育園は、一人ひとりの可能性を最大限に引き出す保育を実践しています。遊びを通して心身ともに健やかな成長を育むだけでなく、病児・病後児保育や児童発達支援といった多様なサービスで、全ての子どもと保護者に寄り添っています。
園が提供するサービスは、働く保護者の方々の大きな味方となるだけでなく、子どもの成長における「困りごと」に早くから向き合い、将来の可能性を広げるための大切な一歩となります。子どもたちがのびのびと自分らしさを発揮する姿や、温かい保育の雰囲気をぜひ一度ご自身の目で感じてみてください。